アメリカで生活していると、年末が近づくにつれて「今年の税金、どのくらい払うんだろう…」と不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
でも実は、その不安は Tax Planning(節税対策) を取り入れることで軽減できます。そしてその基本は、AGI(Adjusted Gross Income/調整後総所得)を下げること にあります。
なぜAGIが大事なのか?
AGIは課税所得のスタート地点であり、税率だけでなく、さまざまな控除やクレジットの可否にも影響します。
例えば、
- 子ども関連のTax Credit
- 教育関連の控除・クレジット
- 医療費控除の適用範囲
- 退職口座への拠出可否
これらはすべて、AGIの金額によって「対象になるか/ならないか」が変わるのです。
つまり、AGIを下げることは、単に税率を下げる以上の効果がある といえます。
年末では間に合わないことも多い
多くの節税対策は「その年の12月31日まで」に行動しなければ、翌年の申告には反映されません。
例えば:
- 経費の支払い時期
- 退職口座への拠出(401(k)など給与からの拠出は12月31日まで。IRAは翌年の申告期限まで可能ですが、早めの計画が安心です)
- HSAやFSAの活用
これらは年をまたぐと効果が消えてしまうこともあります。だからこそ、「申告時に慌てる」のではなく、年の途中から準備を進めることが大切 です。
YouTube動画で紹介している例
私のYouTube動画では、具体的に取り入れやすい方法として、
- 法人経営者にとっての経費コントロール
- 医療費と節税を同時に実現するHSA(Health Savings Account)
などをご紹介しています。
ただし、これはあくまでも一般的な例にすぎません。最適なTax Planningは、人それぞれの状況(会社員・事業主・扶養家族の有無・事業形態など)によって大きく変わります。
あなたに合ったTax Planningを一緒に
弊社では、
- 昨年度の申告書を拝見し、
- 今後の生活プランやご不安をお伺いした上で、
- あなたに合った節税対策をご提案しています。
実際にご相談いただいた方からは「もっと早く相談しておけばよかった」と言われることも少なくありません。
まとめ
税金は「申告の時にまとめて処理するもの」ではなく、年の途中から準備を始めるもの です。
AGIを下げる工夫を中心に、自分に合ったTax Planningを早めに取り入れることで、不安なく年末を迎えられるようになります。
👉 「自分の場合はどんな方法があるのか?」と気になる方は、ぜひ早めにご相談ください。
Hiromi K. Stanfield, CPA Inc.
Certified Public Accountant
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